愛のお部屋 |
☆☆☆ |
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本読みなら読まずに死ねない大傑作 |
☆☆ |
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よしの一押しの傑作 |
☆ |
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すごいわけぢゃないがいい味出てます |
生前の山風は、どっかのエッセイだったかインタビューだったかで、『不戦日記』『虫けら日記』以外の日記もとってあるけど出さない、死んでも出させないとかなんとか口走っていたような気もしましたが、出ましたのです昭和21年分の『焼け跡日記』(だいぶ前ですが・・・)。5月1日は、なんかどっかで聞いたような話だなとか、「達磨峠の事件」と「眼中の悪魔」の腹案が出来たとか言ってるとか(7月15日)、最後の方では謎のフェミ小説「黒桧姉妹」の算段しているとか作家への助走を始めつつ、世相眺めつつ食い物の調達に苦しみつつ、映画見て本読んでお金ないのにおやつ食べてという生活ぶりで。なんか戦中より余裕ないっぽいのはなぜだろ。
『不戦日記』の山田青年が、どうやって戦後日本と折りあいつけたのか(あるいはつけなかったのか)、知りたい方はどぞ。