■本日の結論
=「電話」に見る、メディアへの志向の変遷=
・情報交換するといった「目的」を媒介とし、家族など共同体同士をつなぐ利用
用件的な電話。
↓
・共同体ではなく、個人対個人を結ぶものとしての利用
一枚岩的な「家族」の絆よりも「個人」のプライバシーの優先。
「おしゃべり電話」の成立
↓
・見知らぬ他者と出会うものとしての利用
互いにアイデンティティを知っている者同士が顔を会わせる「現実」と離れた、自律したコミュニケーションの空間の成立。
家族のような、具体的な共同体をつなぐ用件を果たすための電話から、個人対個人をつなぐツールとしての電話、さらに、見知らぬ他者と出会う空間としての電話へ。
抽象的な他者との出会いを求める、という傾向は、電話/デジタルネットワークに限らず、1990年代あたりから若い世代を中心に広がっている。
例:個人情報誌 「じゃマール 」(リクルート社 1995年創刊 2001年休刊)
一冊丸ごと、彼氏彼女、仲間募集、リサイクルなど個人広告で占められた雑誌。
→競合誌も出るほど人気が出ていたが、インターネットの普及で需要が薄くなり、役目を終えた。
■本日の書いて下さい
To: yoshinoh@vanilla.freemail.ne.jp
cc: mami_k@keisen.ac.jp
・今日の日付
・ネット(掲示板/メッセンジャー/メール/チャット/ホームページなど)などから、知らない人と交流したことがあるか。
ある人→
・その相手を「友達」だと思えたか。あるいは交流が進めば思えそうか
・学校やバイト先など、顔を合わせる関係から入った友達と、どう違うか。
あるいは違わないか。
ない人→
・そういうきっかけがあった場合に自分はどう感じると思うか。
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