■多様化する携帯電話サービス

既に市場は頭打ち。となれば高機能化合戦が。

□写メール(2000年〜)/動画メール(2001年〜)

 デジカメつきの携帯で撮ってその場にいるもので楽しむ。

 各社のCM:表情豊かな男女が互いに画像を送信して、見ている場面など。
 「離れたところにいる相手との感情を共有する、『一緒に』いるというイメージ」
 
 ←テレビ電話の普及のしにくさ
  1990年代前半からサービス開始されているにもかかわらず、なかなか普及しない。
  端末の高さなどもあるが、なによりも「プライベートでいるところを邪魔されたくない」というのがあるのかも。
  例:風呂上がりに小汚い格好して眉いじってるときにテレビ電話でろと言われても・・・

  写メール、動画メールは「選択的に撮る」というメディアであるために一挙に受け入れられたのかもしれない。

□GPS(Global Positioning System:衛星からの電波を受信して、位置情報を確認)

 2003年:GPS機能つき携帯発売。
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/03/whatnew0327c.html

 サービス例
 ・個人向け
  :自分の位置をチェックする、他の人に送信する
  :位置に合わせたタウン情報などを利用する

 ・法人向け
  :車両や外回りに出ている社員の管理
  :より円滑なサービス情報の提供

□Java対応(2001年から各社で対応機種発売)

 #Java:OSの一種で、米サンマイクロシステムズ社が開発。
 #サーバーからパソコン、家電製品まで汎用的に使うことを目標としている。

 例:ゲーム・地図情報
  :高機能化→PDA化
  :端末間、他の家電などとの通信

□決済機能

 ネットショッピングの国内での普及の遅さ
 ←クレジットカード普及率の低さと、インターネットで番号を打ち込むことへの抵抗感
  クレジットカードだと小額決済は難しい。
  Web Moneyなど、プリペイドカード式は面倒。
 
 例:ペーパーレスチケット
http://ascii24.com/news/i/topi/article/2002/07/27/637549-000.html

  :携帯電話の利用料金で引き落としをする小額決済システム(エイベックス)
http://ascii24.com/news/i/serv/article/2002/10/21/639412-000.html

 しかし、アメリカの大学で行われた「携帯電話でコーラを買う」実験はユーザーが離れて失敗。


□携帯の今後?

 
 写メール/動画メール→コミュニケーションツールとしての進化
 GPS、Java対応→携帯情報端末としての進化

 →まだまだ不透明。コストとサービスをどう両立させるのか。