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■「視線」

 これら2つの枠組みに対して、ビデオをみているスタジオのタレント/視聴者を仮想的にとりこんだ視線が、常時にテロップやナレーションによって提示される。

 さらに、番組放映時には、画面右上部にスタジオでビデオに見入っているタレントの表情が、プリクラ風に映し出され、タレントやスタジオの嘆声やつぶやきなどが挿入されていた。

このような編集作法は、このビデオをみている「わたしたち」という共同体を仮構し、テロップ以上に強力に、場面をどう見ていくべきなのか視聴者を誘導する。

□スタジオ

 「未来日記」は、スタジオにいるタレントが、VTRを視聴者とともに見る、という形式を取る。(実際はスタジオ部分も録画であり、視聴者とタレントが「リアルタイムで」見ているわけではないが)

 そのため、VTRの前にスタジオで「今日の企画」が解説されたり、終了後に涙ぐんでいるタレントが映し出されるなど、VTRをどう解釈すべきなのか、方向づけが行われる。

□テロップ

・ポイントを提示する(左上部)
 このコーナーの文脈を示す。
 画面左上部にこの企画とその回のポイントをまとめた副題(「日記通りに行動すると/恋は芽生えるのか?/未来日記最終回/第一話「リゾート地の出会い」)が、ほぼ常に映し出されていた。
これらはこのコーナーをどのように見るべきなのか、基本的な文脈を提示する。

・出演者のパフォーマンスを注釈する
 テロップとしては黒地または赤地に白抜きゴチック体と強調された字体で表示される。男性の無言の顔のアップに対して、「すっかり/落ち込む元」「カチン!」と、その表情をどう読み取るべきなのか注釈する。
 時には「安い手口」のように出演者のパフォーマンスに対して批評的な注釈(ツッコミ)を入れる場合もある。

・出演者の内面を叙述し物語を盛り上げる
 出演者の「恋する気持ち」などを、自室に一人でいる場面などから、叙情的な語りは、丸みのある隷書体に統一されており、落ち着いた男性のナレーションとともに出演者の内面を語っていく。