■「素」

一つのシーンが終わると、出演者は必ずばらばらに切り離され、他の出演者の印象や自分の心情などが画面外のスタッフによってインタビューされる。この時の出演者は「演技」ではなく、自分自身の「素」の感情を語っているとみなされている。

この場面では原則として音楽は流されないし、カメラは表情を十分映せるバストショット以上の大きさで固定されている。

また「ロケ前夜」に自宅で日記を渡される出演者の反応や、撮影が済んで帰宅したあとの自室での様子も紹介される。これらは出演者の「素」での表情をみせる一方、「素人性」を強調するものである。

自室でのカットは、小型であるため出演者に警戒されにくいが、光量の乏しい室内では画像が荒くなる民生用カメラが使われることが多い。俯瞰で撮影されたきめの荒い映像が多用されるが、これは出演者の私生活を覗いている視線を演出するしるしとして既に素人参加型番組では確立されている。