「Dreamcastユーザー固有の文体」


 普段はWindowsから利用しているが一度DreamcastでIRCに入ってみたIRCNetの知人は、「ドリキャスユーザーがやたらに『ういうい』と意味ない相づちを打つのは、幼くて内容のある話ができないせいかと思っていたら、やたら『ういうい』がドリキャスで打ちやすいことに気がついた」とコメントしていた。

 実際、Dreamcastでは長い発言、漢字変換で出しにくい漢字を使った発言はやりにくく、どうしてもひらがなだけの短い発言が増えるし、無駄な装飾を省いた、間が悪ければ時には「礼儀知らず」と受け取られかねない表現がどうしても増えてしまう。

 表現が制限されることで、ユーザーの能力が平準化され、敷居が低くなるという側面はある。が、IRCでは、文字だけでどこまで表現できるかがそのユーザーの評価に直結する。そこでこの、パソコンユーザーのリソースとのズレは、Dreamcastユーザーにとって大きなハンディキャップとなってしまう。