吉野ヒロ子 1998,
「現実の十分な複雑さ──チャット(IRC)という意味領域──」,「ソシオロジカル・ペーパーズ」(早稲田大学大学院院生研究会)第7号,p61-72


























[Microsoft Chat2.0]

Windowsのアクセサリであるが、標準ではインストールされないために今ひとつ知られていないこのチャットソフトは、IRCの規格に準拠する一方、「コミックチャット」と呼ばれる独自の漫画の吹き出しの形で会話を表現するモードを備えていた。しかし、キャラクターの種類や表情を指定するコードは他のIRCクライアントから意味不明なコードにしか見えず、ネットワーク上でのトラブルが多かったせいもあって今ひとつ普及しなかった。

現在では「コミックチャット」を切り離し、完全にGUI化した形で、msn[http://www.msn.co.jp]が提供している「MSN Chat」として使われている。